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奈良県の狂犬病予防について

<狂犬病予防注射の必要性について>

 狂犬病は、人に感染します。いったん発病すると、狂乱状態など重度の神経症状を示し、ほぼ100%死亡するという恐ろしい人と動物の共通感染症です。
犬の狂犬病予防注射を徹底し、免疫力を高めておくことによって、犬の狂犬病発生及びまん延を防止すると共に、人への感染を防ぐことができます。このようなことから、現在「狂犬病予防法」という法律で、毎年1回犬の狂犬病予防注射が義務づけられています。
 生後91日以上の犬を飼っておられる方は、所在地の市町村で《生涯に一度の犬の登録》と、《毎年1回の狂犬病予防注射》を必ず受けて下さい。
狂犬病予防集合注射は、毎年4月~5月に各市町村において多くの会場を設けて実施しております。獣医師会のHPもしくは各市町村発行の“市町村だより”などで日時・会場をお確かめ下さい。

<狂犬病予防集合注射会場の1例>
<狂犬病予防集合注射会場の1例>

《集合注射会場に犬を連れて行かれる飼い主さんへ》

多くの犬にとって注射はうれしいものではありません。
自治体が実施する狂犬病予防の集合注射会場にはたくさんの犬が集まるため、不安や緊張から興奮して暴れ、よその犬と喧嘩をしたり人を噛んだり逃げ出したりすることがしばしばあります。そうならないよう、集合注射に参加する心得をまとめました。

【登録と狂犬病予防注射】
●平成7年から犬の登録は生涯1回になりました。集合注射の会場では注射と同時に飼 い犬の登録申請をすることができます。登録がまだの飼い主は登録をして鑑札の交付を受けて下さい。
●狂犬病予防法で生後91日以上の犬には年1回の狂犬病予防注射接種が義務付けられています。接種後、狂犬病予防注射済票の交付を受けて下さい。
●狂犬病予防注射の接種には、一般的に毎年春に地域の公民館等を会場として獣医師が出向いて実施する「集合注射」と、動物病院に連れていって接種する「個別注射」の2方法があります。病院によっては注射済票の交付手続きをしていない病院もありますので、その場合は狂犬病予防注射済証(証明書)を病院から受け取って行政機関へ持参して下さい。
【注射予定日の前に】
●注射予定日約1週間前から犬をよく観察して健康チェックをしておいて下さい。
●病犬や老犬、健康に不安のある犬は事前に動物病院で健康診断を受けることをおすすめします。
●冬生まれの仔犬はワクチン接種・狂犬病予防注射・フィラリア予防が同時期に重なります。副作用を出さないためには一定の接種間隔をあける必要がありますので事前にかかりつけ病院に相談をして下さい。
●事前に配布された問診票に犬の健康状態を正しく記入して下さい。
【集合注射の当日】
●必要書類、費用(つり銭のないように)、ウンチ袋を忘れずに持参してください。
●犬の性格や健康状態を把握していて、しっかりと犬をおさえられる人が集合注射会場に行って下さい。
●安全のため、小さなお子さんの同行は避けて下さい。
●よその犬と喧嘩になったり人を噛んだり逃げたりしないよう犬をしっかり制御して下さい。
●力の強い犬や大型犬、緊張によって攻撃的になってしまう犬の場合はなるべく大人2名以上で行き、1名が犬のリードをしっかり持ち、もう1名が会計をすると安全でスムーズです。
●不安や緊張から攻撃的になってしまう犬には口輪を使用してください。
●首輪や胴輪がゆるすぎたりリードから離れて犬が脱走しないよう注意してください。
 長く伸びるリール式リードはストッパーをきちんとかけてください。
●係員の呼びかけや掲示されている案内に従い、集合注射会場の円滑な運営に協力してください。
●飼い主の緊張が犬に伝わると思わぬ事故の元になりますので、係員や獣医師に対し飼い主がリラックスして接している態度をとるようにしてください。
【注射を受ける前に】
●注射の前に獣医師による問診があります。正確に答えてください。
●獣医師によって注射不適当・要注意とされた犬は接種を猶予されることもあります。獣医師と相談し、健康に不安のある犬に無理に注射をすることは避けてください。
【注射の受け方】
●獣医師の指示の通りに犬を保定(しっかりおさえること)してください。
 首またはお尻に注射するのが基本ですが場合によってはその他の部位に注射します。注射の効果はどの部位でも変わりません。
●安全で確実な保定をするには犬の首と頭、胴体をしっかりおさえます。
 犬が頭を振ったり胴体を反らしてもがいたりしないよう注意してください。
●保定に自信がないときは獣医師にそれを伝えてください。
●犬がじっとしていれば注射は一瞬で済みます。
 注射し終わったあとも犬が暴れないようによく注意してください。
●飼い主自身が犬に咬まれないよう十分に気をつけてください。

 犬の保定の仕方-誰でも出来る犬のおさえ方実例集 http://www.vets.ne.jp/faq/body/hotei.pdf
 (注意:保定方法は現場の獣医師の指示が優先です。参考程度にご利用ください。)

 

【注射後の注意】
●極めて低いですが注射による副作用の危険性があります。
 注射後の犬の様子をよく観察して下さい。
●注射後3~4日間はなるべく安静にして、過激な運動・交配・入浴等は避けて下さい。
●他のワクチンを注射する場合は獣医師と相談の上、最低でも2週間以上の間隔をあけて下さい。
●注射後なんらかの異常が認められた場合はすみやかにかかりつけの動物病院に相談して下さい。
【翌年の注射までの期間】
●狂犬病予防注射の接種済票や鑑札は常に犬が身につけていることが法律で定められています。また、注射済票や鑑札は首輪や胴輪に着けておくと『迷子札』にもなります。外れて紛失しないようしっかりと着けて下さい。
●注射済票や鑑札を紛失した場合は再交付の手続き(有料)ができます。
【ふだんからしつけを】
●犬が不安や緊張から興奮して暴れたりしないよう、ふだんから犬を制御できるようしつけをしておいて下さい。
●抱っこできるサイズの犬は抱っこを嫌がらないように慣らしておくと注射のときの保定が楽です。
●注射のときにどうしても暴れてしまう犬には危険防止のため口輪の使用をおすすめします。ふだんから口輪に慣らしておいて下さい。

【備考】
 狂犬病予防注射は国の法律である「狂犬病予防法」によって実施されるものです。
 この法律は、狂犬病の発生を予防し、その蔓延を防止し、およびこれを撲滅することにより、公衆衛生の向上および公共の福祉の増進を図ることを目的としています。
 狂犬病はひとたび発生すれば多大な悲劇を生む恐ろしい病気です。今でも世界の国々では毎年多くの人が狂犬病で亡くなっています。通常、狂犬病はヒトからヒトへ感染することはありませんが、狂犬病発生国から日本へこの病気に罹患した動物が入ってくることは考えられないことではありません。実際、貿易船などに乗ってきた犬が正当な動物検疫を受けずに日本に上陸する例も報告されています。
 狂犬病を防ぐことは公衆衛生の向上と公共の福祉の増進という本来の目的とともに、犬を飼う人と飼われる犬自身の暮らしを守るという意味があります。
 そのためにも年に1回必ず狂犬病予防注射を受けなければなりません。
 円滑に注射を受けるためにこの心得を参考にしてください。
(出典は獣医師広報板)