傷病野生鳥獣保護しようボランティア養成講座が開催されます
9月13日(日)に、「傷病野生鳥獣保護しようボランティア」の養成講習会を開催されます。
参加資格は、高校生以上の奈良県民で、費用は無料です。
申し込みは、奈良県農林部森林整備課 鳥獣保護係まで電話でお申し込みください。
電話番号: 0742-27-7480
無事に終了いたしました。ご参加下さった皆様、有難うございます。
奈良県では、NPO法人野鳥の病院のご協力のもと、傷病等で自力での生息が困難になった野生鳥獣を保護飼養していただく「傷病野生鳥獣保護しようボランティア」の養成講習会を開催します。
傷病野生鳥獣を保護した際の対処方法や、傷病野生鳥獣救護獣医師(*)による治療を受けた後の野生復帰に向けた保護飼養における注意事項等を講習します。
*傷病鳥野生獣救護獣医師:ボランティアで傷病野生鳥獣の治療を行っていただける動物病院の獣医師:現在県内39の動物病院にご登録いただいています。
講習会の概要
1.日時:平成21年9月13日(日)午前10時〜午後4時2.場所:奈良県宇陀市大宇陀区小附75−1
うだ・アニマルパーク 動物学習館(午前)
鳥獣保護施設(午後)3.内容:1)奈良県の傷病鳥獣保護行政について
講師:奈良県森林整備課職員
2)奈良の鳥、いつどこで何がいる?
講師:日本鳥学会会員 藤田 泰宏 氏
3)傷病野生鳥獣保護飼養ボランティアに必要な救護技術について
講師:NPO法人野鳥の病院 代表理事
獣医師・獣医学博士 中津 賞 氏
〜昼休み〜
4)実習 野鳥の安全な取り扱いと保定法/日常の管理
身体検査法/食性の理解と餌の選択/強制給餌法
実技指導:NPO法人野鳥の病院 所属獣医師・上級動物看護技師4.主催:NPO法人野鳥の病院、奈良県 後援:奈良県獣医師会
5.募集人数:30名(先着順)
6.参加費用:無料(本講習会は(独)環境再生保全機構地球環境基金からの助成金で運営されています)
7.参加資格:高校生以上の県民
8.申し込み:奈良県農林部森林整備課 鳥獣保護係まで電話でお申し込みください 0742-27-7480
9.その他:お車でお越しの際は、うだ・アニマルパーク臨時駐車場をご利用ください 昼食は各自でご用意ください
*うだ・アニマルパークにはレストラン等はございませんのでご注意ください
投稿者 naravma : 15:22 | コメント (0)
2009年02月15日
死亡した野鳥は手で触らないで下さい
奈良県獣医師会では、傷病野生鳥獣保護活動を行っております。
ケガなどで治療を受けた野生鳥獣を、野生復帰するまで世話をしていただける方々(ボランティア)を募集しています。
社団法人 奈良県 獣医師会: 奈良県獣医師会 『傷病野生鳥獣 保護しようボランティア』
社団法人 奈良県 獣医師会: 奈良県獣医師会 『傷病野生鳥獣 保護しようボランティア』 登録申込みの案内(2)
但し、死亡した野鳥は手で触らないで下さい。
野鳥の羽毛や体内には、細菌や寄生虫などの病原体が付着していたり、寄生していることがあります。
![]()
同じ場所でたくさんの鳥が死亡していたら、県・市町村役場にご連絡下さい。
■野鳥は様々な原因で死亡します。
野生の鳥は、餌が採れずに衰弱したり、環境の変化に耐えられず死んでしまうこともあります。
野鳥が死んでいても、鳥インフルエンザを直ちに疑う必要はありません。
■鳥インフルエンザウイルスの人への感染について
鳥インフルエンザウイルスは、感染した鳥との濃密な接触等の特殊な場合を除いて、通常では人には感染しないと考えられています。
日常生活においては、過度に心配する必要はありません。
環境省 ・ 社団法人奈良県獣医師会
投稿者 naravma : 11:16 | コメント (0)
奈良県獣医師会の傷病野生鳥獣保護活動
奈良県獣医師会では、県民の皆様の協力により、傷病野生鳥獣保護活動を行っております。
平成19年度には鳥類240羽・ほ乳類28頭・カメ2匹を救護しました(鳥類:放鳥 98羽、飼養引き渡し65羽、死亡95羽、その他9羽、ほ乳類:放獣11頭、飼養引き渡し1頭、死亡15頭、その他1頭)。
救護の内訳
■奈良県獣医師会 関連記事■
社団法人 奈良県 獣医師会: 奈良県獣医師会傷病野生鳥獣救護制度について
社団法人 奈良県 獣医師会: 奈良県獣医師会 『傷病野生鳥獣 保護しようボランティア』
社団法人 奈良県 獣医師会: 奈良県獣医師会 『傷病野生鳥獣 保護しようボランティア』 登録申込みの案内(2)
社団法人 奈良県 獣医師会: 奈良県獣医師会 『傷病野生鳥獣 保護しようボランティア』 登録申込みの案内(1)
社団法人 奈良県 獣医師会: 奈良県獣医師会傷病野生鳥獣救護制度について(5)
社団法人 奈良県 獣医師会: 奈良県獣医師会傷病野生鳥獣救護制度について(6)
投稿者 naravma : 10:46 | コメント (0)
2004年10月06日
奈良県獣医師会傷病野生鳥獣救護制度について(6)
6.全国における鳥獣保護センターの概況
7.「ヒナを拾わないで」キャンペーンポスター
投稿者 naravma : 17:54 | コメント (0)
奈良県獣医師会傷病野生鳥獣救護制度について(5)
4. 傷病鳥獣を見つけたら
「浦島太郎」や「鶴の恩返し」のように野生動物の命を助けるお話は日本に数多く存在します。傷つき、衰弱した野生動物に出会ったとき助けなければと多くの人が思うのは、人間の人間たるゆえんなのかもしれません。しかし傷ついた野生動物をどのように扱い、どうすればいいのでしょうか?
- 傷病鳥獣取り扱いの原則
まず知っておかなければならないことは、「野生動物は人に触られたことがない」ということです。
意識のないもの、幼獣、幼鳥以外は必死で逃げようとするのが普通です。深追いすると、車にはねられたりショック死したり、とんでもない結果を招くことがあります。さらに動かないからといって素手で触るなどして捕まえようとすると、ご自身が怪我をすることになりかねません。大変注意が必要です。こういったことを踏まえて、これからの説明をよく読んで参考にして下さい。 - 発見時の処置
1)救護が必要かどうか
(1) 危険の回避
動物が猫に襲われているなど、車道に動物が出ている場合は躊躇せずに助ける必要があるでしょう。まず危険を回避させて、救護する必要があるかどうか判断する必要があります。避難させた動物が一時的ショック状態で動けなくなっている場合や脳しんとうで一時的に気を失っている場合は、しばらくすると元気を回復して無事に復帰することがあります。危険を避けたら少し様子を見るということも必要です。
救護施設に来る動物の内、かなりの数がこのケースを占めています。
しかし回復可能な状態かどうかという判断は難しいので、しばらく様子を見て変わらなければ、森林保全課か■奈良県獣医師会■奈良県傷病野生鳥獣救護獣医師を尋ねてください。(2) 外傷の判断
出血したりあきらかに骨折している場合は、救護の対象になります。しかし、現在止まっているような出血や、運動に支障のない程度の外傷であれば問題はありません。
簡単な止血処置で止まりそうな場合は、捕獲処置後速やかに、捕まえたその場所で放すべきです。注意しなければいけないのは猫に咬まれるなどの咬み傷です。咬み傷では表面は軽く見えても深い場合が多く、内臓などが傷ついていて、その場は元気でもあとで突然亡くなってしまうことがあります。咬み傷の場合は獣医師に相談しましょう。
骨折も基本的に救護するべきでしょう。しかし運動、採食に差し支えなければ、その必要はありません。この判断は難しいので獣医師に相談したほうがよいでしょう。(3) 病気の判断
怪我の判断とは違って、外観だけで病気の程度を把握するのはきわめて困難です。
野生動物が弱みを見せることは、直接死につながるので、どのような状況でも人の手から逃れようとするためです。(4) 誤認救護 (ヒナを拾わないで!)
もっとも厄介な問題は誤認救護、いわゆる誘拐です。すなわち救護の必要のない若い動物を親の元から連れてきてしまうことです。繁殖シーズンの5月から8月頃に多くなります。
実際救護しても、野生で生きていくことが可能な動物に人間が育てることは不可能に近いので、ひどい外傷を受けているか、ひどく衰弱しているかの場合を除いて極力放置しておくべきです。具体的な例として、タヌキが挙げられます。市街地に出てくるタヌキのほとんどが側溝を移動するので、子供を側溝に置いて親が餌を取りに行くと言われています。その間に残された子供を人間が迷子と認識してしまって、救護してしまう場合です。一方、鳥ではスズメやツバメ、ヒヨドリ、ムクドリなどの巣立ちヒナの誤認救護が最も多く見られます。巣立ちしたらすぐにしっかり飛べると思っている方が多く、そのため道路や低い枝にいるうまく飛べない小鳥を全員迷子として救護してしまうパターンが最も多いと思われます。そういう場合の具体的な対処法を挙げておきます。【巣立ち前のヒナが誤って巣から落ちていた場合】
巣からヒナが落ちていた場合は決して家に持ち帰らずに、元の巣に必ず戻すように しましょう。
特に羽毛が十分に生えていないヒナは持ち帰っても、ほとんど育てることはできません。【巣立ちに失敗して巣から落ちていた場合】
元の巣か近い木にとまらせてください。
【巣立ち後、枝移り等移動中に落ちていた場合】
巣立ちビナの場合、うまく飛べないからという理由でヒナを保護されることがあります。
このような場合はたいてい近くに親鳥がいて、ヒナのところに来ては餌を与えている場合が多いのです。
発見場所に一番近い木の枝に止まらせるか、草むらか木 陰に置いてあげてください。しかしどうしても飛べないとき、移動できないとき(骨折 していたり、大変弱っている場合)だけ保護してください。
いずれの場合にも親鳥の存在を脅かさないように十分な距離をとって見守り、親鳥との接触を見届けるとともに、イヌかネコなどの外敵や人に十分注意してください。
- 2) 捕獲の心得
(1) 野生動物
繰り返しになりますが、まず捕獲する動物が野生動物であることを認識していなくてはなりません。
野生動物であることは、人に馴れていないということです。
彼らにとって捕まることは死ぬことを意味するので、弱っているようでも必死に抵抗します。
横たわって全く抵抗できないように見える動物は、素手で捕まえることができるように見えます。
しかしとんでもない目に遭うことがあるので、つつかれるくらいで済むような小鳥を除き、棒でつつくなり、反応を見てから、捕まえましょう。(2) 消毒
もし、あなたが動物を助ける際に咬まれたり、傷を受けてしまったら、ホントに軽傷な場合を除いて、きっちり消毒をした方がいいでしょう。消毒をすれば大丈夫なことがほとんどですが、あまり軽く見ない方がいいこともあります。
心配ならば、人間用の病院に行ってください。 - 3) 捕獲法
(1) 鳥類
捕獲の基本は鳥に限りませんが、体力の消耗、外傷をひどくしないためにもなるべく暴れさせずに捕まえることです。ほとんどが手で捕まえることができますが、大型の鳥を除いて、タモ網を使って素早く捕まえるのがいいでしょう。
野外ではほうきや木の枝を利用して捕まえるか、段ボール箱に誘導して入れてしまうのがおすすめです。
次のような鳥は捕獲の際に注意してください。i) フクロウや鷹などの猛禽類
咬まれると大変痛いのですが、注意しないといけないのはクチバシよりあの鋭い爪です。
獲物を捕まえて離さない鋭い強力な爪ですから、捕まれたら、他の人に手伝ってもらって、ペンチなどを使用しなければ外せなくなります。
猛禽類の爪は非常に危険です。具体的な捕獲方法は、タモ網もしくは厚めのタオルか布で体全体をかぶせ、その上から背中を探り押しつけ、足、翼、頭が動かないよう体全体を包み込み抱きかかえます。ii) コサギやゴイサギなどのサギの仲間
こちらも注意した方がよいでしょう。
猛禽類のような鋭い爪はありませんが、長いクチバシで眼をめがけて突いてくるので、大変危険です。
首の長さが大変長く、縮めたときの差が思ったよりも大きいため、油断すると射程圏内に入ってしまいます。
眼に当たらなくても顔を突き刺すこともあります。捕まえる際には首をしっかりつかんでおくことが大切でしょう。(2) ほ乳類
まず捕まえるという行動を起こす前に、危険ではないか、捕まえる必要があるのかどうかを考えてみてください。
手当てしたいのは当然ですが、捕まえたことによって死んでしまっては意味がありませんし、あなたが怪我をしても困ってしまいます。傷ついた動物を見つけたら状態をよく見て対応をしてください。考えられる3つの具体的な例を挙げておきます。
i) 傷はあるが元気そうで捕獲できそうにないとき
(この場合はそのままにしておいてください。)ii) 元気がなくうずくまったままか、動いてもすぐうずくまってしまう
(この場合は下記の方法で捕まえ、森林保全課もしくは最寄りの傷病野生鳥獣救護獣医師に連絡してください。)iii) 幼獣の場合
幼獣は脅かさない限り、ついてきたりして可愛いものですが、連れて帰ったりしては絶対だめです。
明らかな外傷など特別のことがない限り、ついてこられないように、その場所を離れてください。
そばに親がいるのがほとんどです。ひどい怪我の場合は森林保全課か傷病野生鳥獣救護獣医師に連絡してください。さて、暴れさせないで捕まえるのは鳥と同様ですが、ほ乳類は野ウサギや赤ちゃんを除いて、弱っていない限り道具を使う方が安全です。大型動物を除いてタモ網を使うのが一番よいでしょう。
野外ではホウキや木の枝、段ボール箱が比較的手に入りやすく、よいでしょう。タヌキと間違えやすいアナグマは、比較にならないほど力が強いので素手に押さえるのはほとんど不可能です。
無理に押さえつければ、逆にアナグマを殺してしまいかねません。そのため捕獲網などが手に入らなければ、衣装ケースなどのプラスチックの箱などに追い込むのが安全です。ここで気をつけないといけないことはプラスチックの箱は密閉性が高いので空気穴を空けないと短時間でも危険です。ふたに網を使うなど工夫が必要です。クマや鹿などの大型のほ乳類は森林保全課に連絡しましょう。
奈良県農林部 森林保全課 鳥獣緑化保護係
TEL:0742-22-1101(内線4013)投稿者 naravma : 17:33 | コメント (0)
奈良県獣医師会傷病野生鳥獣救護制度について(4)
3. 実際の保護活動について
奈良県内の動物病院に保護されてきた実際の症例を紹介します。これら症例の多くは人間社会と無関係ではありません。そして県民の皆さんと獣医師が協力して行える自然保護活動の一つです。
●症例1.カモの頚椎脱臼
動物種 カモ (成鳥 メス) 保護年月日 2000年5月9日 保護の場所 佐保側の支流にて地元の方が保護 保護の状況 川に流されて沈みかけていた 負傷の状態 頚部を自力で上げる事ができない。
頭部に裂傷、眼球しんとう、体温低下が見られる。
レントゲン検査にて頚椎脱臼を確認。治療の概要 抗生物質を3日間注射。
五分のすり餌とヒヨコの餌をカテーテルにて強制給餌(1日3回)。
保護後約1ヶ月で頚部を持ち上げる事が可能になり、水浴びができるまで回復した。最終転帰 2000年11月25日に奈良県森林保全課に移管。

頚部を自力で持ち上げられない

頚椎脱臼が見られる 回復し、水浴びをしている●症例2.タヌキの交通事故
動物種 タヌキ (成獣 オス) 保護年月日 2001年2月1日 保護の場所 生駒市東生駒2丁目で生駒職員が保護 保護の状況 道路側溝に落ちていて、衰弱していた。 負傷の状態 レントゲン検査で左骨盤(腸骨)骨折と左股関節脱臼があり、交通事故と思われる。 治療の概要 輸液にて状態の安定化をはかる。
2月4日に腸骨のプレーティングと左大腿骨骨頭切除を行う。
以後、順調に回復を見せる。最終転帰 2月15日 放獣。

骨盤骨折と左股関節脱臼 手術前

手術中 手術後(プレーティング)

元気 放獣 (元気に走り去る)●症例3.ハトの右脛骨骨折
動物種 ハト (成鳥 メス) 保護年月日 2001年12月8日 保護の場所 橿原市の長寿村駐車場にて地元の人によって保護される。 保護の状況 歩行もできず、バタバタしていた。交通事故か激突が原因と考えられる。 負傷の状態 外傷は無いが、両脚の動きが鈍い。
レントゲン検査の結果、右脛骨骨折を確認する。
左脚も弱く、神経麻痺を起こしている模様である。治療の概要 保護された時の状態が悪かったので、骨折の手術はあきらめ、テーピングによる右脚の固定を行った。
この間、ビタミン剤・抗生物質(バイトリル)を投与し、保温を行う。
入院数日して食欲が出てきて動きも活発になってきた。
3週間程度で骨の癒合が見られたので、テーピングを除去する。
以後、骨折は治癒したが徐々に両脚の麻痺が進行し、2002年3月26日現在、両脚の完全麻痺に至る。最終転帰 2002年3月26日現在、入院中。 自然復帰は困難だと思われる。

両脚が使えず衰弱 右脛骨骨折

骨折の治癒 両脚の麻痺
- 症例4.キジバトの外傷
動物種 キジバト (成鳥 性別不明) 保護年月日 2001年5月14日 保護の場所 奈良市中山町の路上 保護の状況 路上にて動けずにうずくまっていた 負傷の状態 頭部皮膚の裂傷
嚢の損傷治療の概要 5/14 損傷部の縫合。以後、強制給餌を行う。
5/25 抜糸。リハビリを繰り返す。最終転帰 8/3 放鳥
- 症例5.衰弱したバンの幼鳥
動物種 バン (幼鳥 性別不明) 保護年月日 2001年9月12日 保護の場所 奈良市押熊町の路上 保護の状況 電柱から落下した様子で、起立できないでいた。 負傷の状態 起立不能。外傷は特に無し。
保護後パンを少し食べるなど多少食欲は有り、攻撃姿勢もとる。治療の概要 9/12 段ボール箱に入れ、赤外線ランプにて保温に努める。
5日間ミルワームとすり餌をこまめに給餌する。最終転帰 押熊町の本屋裏の沼地にて放鳥
- 症例6.野ウサギの交通事故
動物種 野ウサギ (成獣 性別不明) 保護年月日 2001年11月30日 保護の場所 奈良市内路上 保護の状況 保護者が車で轢いたとの事。 負傷の状態 前肢(右上腕骨)の骨折。肋骨の骨折。
広範囲な皮膚の剥離。最終転帰 皮膚の剥離など、自然復帰が困難だと思われ、安楽死を選択する。
投稿者 naravma : 17:20 | コメント (0)
2004年09月06日
奈良県獣医師会傷病野生鳥獣救護制度について(3)
2.過去の傷病野生鳥獣保護のデータについて
●傷病鳥獣が保護される背景
実際の事例から考えられる、動物が怪我や病気で保護される背景を示しました。まだまだ、他にも原因はあると思いますが、やはり人間が大きく関わっていることが判ります。
野生動物が人間と共存できる環境をつくっていくために、もっとこれらの動物について調べ、私たちの生活に工夫や改善を加えていく事が大切と思われます。
- 原因1: 野生動物生息域と人間生活域の混在
タヌキなどにみられます。これは、宅地の開発により住みかを奪われたため、行き場を失った動物が、事故、衰弱等で保護されると思われていました。しかし近年、生ごみの不始末などにより人の残飯などを餌にすることを覚えたことや、避妊手術の普及などで天敵の野犬がほとんどいなくなったことなどが原因で住宅地そのものを生息域とする動物が増えていることも問題となっています。
- 原因2 発見者の誤った判断による幼鳥の不必要な保護
巣立ちした直後のヒナは、うまく飛ぶことができずに、枝から枝へとびうつる時などに地面に降りたりしてしまいます。この時、近くに姿が見えなくても、必ず親鳥はヒナの世話をします。このヒナが、バタバタ、ヨロヨロしているのを見て、保護してしまったり、家で飼おうと連れて帰ってしまい、だんだんと弱ってしまうケースが多くあります。
私たちが、野生動物や野鳥を自然に自立できるよう教育しながら育てることは、非常に難しいことです。また、野生動物や野鳥を許可なしに飼う事は法律で禁止されています。もし、こういうヒナを発見したときは、親鳥が警戒しないように、なるだけ近づかないようにしましょう。交通事故や、猫におそわれる危険のある場合には、近くの安全な枝先などにとまらせてあげましょう。

6月・7月をピークに保護件数が多くなっていますが、この時期の保護の多くが巣立ち直後のヒナの誤認保護です。
- 原因3: 餌の不足による衰弱
様々な原因で餌が十分にとれないことによって起こります。巣立ち直後の幼鳥や幼獣がうまく餌をとることができない場合や、餌場の水田の水がなくなる時期にサギなどの水鳥が餌不足におちいる場合などがあります。
- 原因4: 人工物によるトラブル
鳥類によく見られますが、釣り針や釣り糸、園芸用ネットなどの翼や脚へのからみつき、塗料や油の付着が原因で、怪我をしたり、衰弱してしまったり、また胃の中に金属製の部品などが見つかったりする事もあります。
- 原因5: 突発的な気象変化
オオミズナギドリのような海洋性の海鳥が海のない奈良県で保護されることがあります。これは、台風などの激しい気象状態で内陸まで飛ばされてきたと思われます。また、突風によるサギなどの架線事故、大雨によるカモの巣の流出などがあります。
投稿者 naravma : 16:58 | コメント (0)
奈良県獣医師会傷病野生鳥獣救護制度について(2)
2.過去の傷病野生鳥獣保護のデータについて
●ベスト10の詳細データ (平成4~11年度)
動物種名 保護件数 ヒナの
衰弱その他
内科交通
事故骨折 怪我 異物
※原因
不明死亡率
(%)ハト 371 29 107 5 64 145 12 9 40.2% スズメ 161 67 50 2 8 25 3 6 54.0% ツバメ 158 64 41 0 12 30 2 8 46.8% ヒヨドリ 135 38 38 5 23 26 2 3 39.3% サギ 90 2 2 0 29 19 4 6 41.1% ムクドリ 42 13 13 0 6 11 0 1 59.5% カモ 30 0 0 1 3 13 2 2 23.3% フクロウ 29 1 1 1 6 7 1 2 48.3% メジロ 22 6 0 0 4 3 1 1 22.7% キジ 17 0 4 0 2 8 0 3 41.2%
※「異物」とは、異物を飲み込んでいたり、足や翼にからみついていた鳥です。●ベスト8の詳細データ (平成4~11年度)
動物種名 保護件数 幼獣の
衰弱その他
内科交通
事故骨折 怪我 異物
※原因
不明死亡率
(%)タヌキ 123 6 29 52 8 22 1 4 47.2% コウモリ 11 2 8 0 0 0 0 1 54.5% ウサギ 7 1 2 4 0 0 0 0 42.9% イタチ 6 1 1 1 1 2 0 0 83.3% キツネ 3 0 1 0 0 2 0 0 0% カモシカ 2 0 1 0 1 0 0 0 100% シカ 2 0 0 0 1 0 0 1 0% イノシシ 2 0 0 1 0 1 0 0 100%
※「異物」とは、異物を飲み込んでいたり、足や翼にからみついていた動物です投稿者 naravma : 16:42 | コメント (0)
奈良県獣医師会傷病野生鳥獣救護制度について
奈良県傷病野生鳥獣救護制度とは:
1991年 奈良県の認定を受けて傷病野生鳥獣救護獣医師制度始まる。
目的は傷病野生鳥獣を保護することにより自然界への放鳥・放獣を行い、鳥獣の保護を図るものであります。
- 奈良県が認定した傷病野生鳥獣救護獣医師(病院)数の推移
1992年 (平成4年) 14病院
1993年 (平成5年) 17病院
1994年 (平成6年) 33病院
1995年 (平成7年) 35病院
1996年 (平成8年) 33病院
1997年 (平成9年) 33病院
1998年 (平成10年) 38病院
1999年 (平成11年) 38病院
2000年 (平成12年) 40病院
2001年 (平成13年) 40病院
2002年 (平成14年) 45病院
- 奈良県傷病野生鳥獣救護制度のしくみ
投稿者 naravma : 16:33 | コメント (0)
奈良県獣医師会 『傷病野生鳥獣 保護しようボランティア』
奈良県では、ケガなどで治療を受けた野生鳥獣を、野生復帰するまで世話をしていただける方々(ボランティア)を募集しています。
投稿者 naravma : 16:27 | コメント (0)
奈良県獣医師会 『傷病野生鳥獣 保護しようボランティア』 登録申込みの案内(2)
3.ボランティアの対象は?
ボランティアとして登録するのに必要な条件は、以下の8項目です。
1) 奈良県内に在住していること
2) 対象となる傷病野生鳥獣が自然復帰できるまで、または死亡するまで責任をもって飼養できる意志および能力があること
3) 十分な収容施設・設備があること
4) 近隣住民などに対し、トラブル等を生じるおそれがないこと
5) 満20歳以上であること(未成年者は親権者が代理となる)
6) 当該鳥獣を、第三者に譲り渡さないこと
7) 飼養中いかなる事態が生じた場合でも、本人が責任をもって対処できること
8) 保護飼養中の治療費等の必要経費を自己負担できること

4.登録申込みの方法
「傷病野生鳥獣保護しようボランティア登録申込書」に必要事項をご記入の上、奈良県庁の森林保全課鳥獣保護係までご持参、もしくは郵送して下さい。
(郵送の際は、条件等の確認のため、折り返し連絡させていただきます。)5.ボランティアの方への補償
この活動を行うのは、あくまで自発的なボランティアです。そのため、保護飼養にかかる経費などについては、ボランティアの方でご負担して頂くことになります。
あなたご自身で、野生鳥獣を保護飼養できるだけの時間や費用があるのかご判断していただき、無理のない範囲で活動に参加して下さい。
6.問合せ先
〒630-8501
奈良市登大路町30番地
奈良県庁 農林部森林保全課鳥獣保護係電 話:0742-27-7480 (林政課直通)
※平日の午前9:00~午後5:00の間でお願いします
投稿者 naravma : 16:22 | コメント (0)
奈良県獣医師会 『傷病野生鳥獣 保護しようボランティア』 登録申込みの案内(1)
1.『保護しようボランティア』制度って?
野生の鳥や獣がケガや病気で弱っているのを発見しました。野生の世界では、よくあることで、本当なら、そのままにしておくのが自然です。
でも、やさしい気持ちを持った人なら、「助けてあげたい」・「何とかしてあげたい」と思うでしょう。
そのような気持ちに応えられるように、奈良県では、獣医さん達にお願いして、「野生鳥獣救護獣医制度」というのを設けています。
これは、ケガなどで弱っている野生の鳥や獣たちを発見した人が、自分で救護獣医師のところへ持ち込めば、無料で治療してもらえる制度です。
だけど、それで終わりでしょうか? 残念ながら、治療した鳥や獣の中には、ケガなどの程度によって、長い間、野生復帰できない場合もあります。つまり、リハビリに長い日数が必要な場合です。
そこで、奈良県では、野生の鳥獣を大切にしようという意識を高めるために、『保護しようボランティア』制度を獣医さんの協力のもとに設立しました。
この制度は、一般の人でも『保護しようボランティア』に登録することで、獣医さんの治療を受けた鳥や獣を、野生復帰できるまで、保護飼養(給餌・リハビリ)ができる制度です。
2.傷病野生鳥獣がボランティアに飼養されるまで
(1)あっ!鳥(獣)がケガしている! かわいそう!なんとかしてあげたい!
(2)県庁(市町村役場)に聞いてみよう!
(3)そうか、救護獣医師さんのところへ連れていけば手当てしてもらえるのか・・・。良かった。でも・・・ん? その後は、どうなるのかな?
(4)[県] そうですね。 野生動物として元気に生きていくためには、もう少し人間が世話をしてあげないと野生に返せない場合もあります。 だから、そんな時はできるだけ、あなたにお世話してもらいたいのです。 何かの縁あって、あなたに助けられたのですから・・・。
(5)じゃあ、元気になるまで、勝手に家で飼ってもいいの?
(6)[県] いや、ダメです。 野生動物を飼うのは、いろいろ法律面でややこしいところがあります。
(7)じゃあ、遠慮しとこかな?
(8)[県] そんなこと、言わないで! 法律面は私たちがなんとか解決します。分からないことは何でも聞いて下さい。 状況に応じた指導をさせてもらいます。
(9)でも、どうやって世話するのか・・・。不安だな・・・。
(10)[県] 安心してください。 救護獣医師さんからアドバイスしていただけます。
(11)そうか・・・。 じゃあ、やってみようかな。
(12)[県] お願いします!! きっと、ケガしたその鳥(獣)も喜ぶと思いますよ。このように、ボランティア・救護獣医師・県が協力して、傷病野生鳥獣を保護飼養していきます。
なお、『保護しようボランティア』への登録は、傷病野生鳥獣の発見者に限りません。
お世話して下さる意志のある奈良県民の方々、すべてです。投稿者 naravma : 16:16 | コメント (0)
2004年06月06日
財団法人 日本鳥類保護連盟 (会長 森 幸男 氏)より感謝状
奈良県獣医師会の傷病野生鳥獣保護活動に対して、財団法人 日本鳥類保護連盟 (会長 森 幸男 氏)より、感謝状が贈られました。
投稿者 naravma : 15:38 | コメント (0)
2003年08月01日
奈良県獣医師会の傷病野生鳥獣保護活動について
はじめに
人と野生鳥獣の共生を目的として、「鳥獣保護及狩猟ニ関スル法律」に基づき、奈良県におきましては、鳥獣保護事業計画を策定し、「傷病野生鳥獣救護実施要領」を定めております。同要領に従って救護活動が年次的に進められ本年で10年がたちました。
(社)奈良県獣医師会におきましては、同要領に基づき、去る平成4年4月1日奈良県と契約を交わし、開業獣医師14名が奈良県の認定を受けて傷病野生鳥獣の介護活動を行うことになりました。
その後、早や10ヵ年の歳月を経ましたが傷病野生鳥獣救護に対する一般住民の意識が年々高まり、また、本会の開業獣医師からは救護獣医師の認定を受け、救護活動に参画したいとの希望者が年々増加し、現在45名がその認定を受け活動戴いているところであります。
この制度が発足した平成4年において、一般住民により保護された傷病野生鳥獣は50件でありましたが、平成13年には327件を数えるに至りました。これらの鳥獣に対して獣医師により手厚い介護が施され、その約半数が回復し自然界に戻されました。
野生動物は、人が占有(飼育)する動物とは異なり、不幸にして負傷した場合は、発見者により保護される以外には救護の方法はありません。この10年間にわたり保護された傷病の野生鳥獣はすべて一般住民の皆様により保護されたるものであります。我々獣医師も万全を期してその介護の一役を担うよう努めてまいりたいと考えております。
この度、10ヵ年を振り返り獣医師として果たしてきた一端を本会の担当委員によりこの小冊子に纏めさせていただきましたので、今後の救護活動の参考にして戴ければ幸いと存じます。平成14年8月1日
社団法人奈良県獣医師会
会長 中川 平八郎 (当時) - 奈良県が認定した傷病野生鳥獣救護獣医師(病院)数の推移
- 症例4.キジバトの外傷