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2006年05月14日
奈良県獣医師会の活動
非行少年更生へ「動物セラピー」効果…奈良の獣医師ら、少年院で命の尊さ教える
〈アニマルセラピー〉で罪を犯した少年の更生を助けようと、奈良県獣医師会(宗武司会長、約260人)が、少年院に出向いてイヌなどの動物と触れ合わせる“出前講座”を始めた。奈良少年院(奈良市)で3月、病気になりながらも懸命に生きる動物を抱かせると、少年たちは命の大切さを認識、まじめに生きる意欲を見せた。同獣医師会は、「もっと役立ちたい」と各地の少年院での実施も計画。法務省は「命の尊さを教える新しい教育として興味深い」と注目している。 (2006年05月08日 読売新聞 関西版)
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注:一般的に「アニマルセラピー」という言葉が定着しており、マスメディアでもそう呼ばれることが多いのですが、動物を伴ってその協力を得て治療に当る行為は「アニマル・アシステッド・セラピー(Animal Assisted Therapy、動物介在療法)」という言葉が正式な名称です。また、今回の場合は、医療行為を行っているわけではなく、動物の協力を得て行った活動ですので、今回の事例は、「アニマル・アシステッド・アクティビティ(Animal Assisted Activity、動物介在活動)」の一つと呼ぶことが適当かと考えます。(ウェブサイト担当者)
奈良県獣医師会関連記事:犬のしつけ通じ、少年の更生を
講座は、同獣医師会員で保護司の三本隆行さん(45)が「小さな命に触れることで、犯した罪に向き合うようになるのでは」と思い立った。3月下旬の4日間、奈良少年院で初めて実施した際は、約100人の少年が参加。三本さんら獣医師4人が、ネコやウサギに触れさせた。さらに、徘徊(はいかい)癖がある認知症のシバ犬や、病気で何度も死にそうになったパピヨンの子犬を交代で抱かせ、聴診器で心音を聞かせた。
妻子がいる少年(19)は「わが子を思い出し、『命の大切さ』に改めて気づいた」と話した。別の少年(20)は「懸命に生きる動物の姿に、まじめに生きなければと思った」と語るなど、大半が前向きな感想だった。
同少年院は「動物のぬくもりに、いつも硬い表情の少年らが笑顔を見せ、家族や被害者のことも思うようになった」とし、今後も続ける方針だ。
予想以上の手応えに、同獣医師会は今月末から他の少年院にもアプローチする考え。交野女子学院(大阪府交野市)は「動物による癒やしや生命尊重の教育効果は高いと聞く。申し出があれば前向きに検討したい」としている。
法務省によると、1997年の神戸連続児童殺傷事件以降、生命尊重の観点から少年院で魚や動物の飼育が広まったが、動物療法を導入した例はないという。
アニマルセラピーに詳しい横山章光・帝京科学大助教授(精神医学)の話「動物を飼育した少年院の少年は再犯率が低いという欧米の報告もある。孤独感を和らげ、対人関係を構築する能力を培う効果もあり、非常に意義深い」(2006年05月08日 読売新聞 関西版)
投稿者 naravma : 2006年05月14日 18:23